国別インターネット利用率の推移(1990年〜2024年)

世界銀行 (World Bank) が公開するインターネット利用率データから、対象期間1990年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は%(小数点以下2桁)。1990年以前は値が存在しない年があります。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別インターネット利用率の推移(1990年〜)

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「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。

Source: World Bank — Individuals using the Internet (% of population) (IT.NET.USER.ZS) · CC BY 4.0 · accessed 2026-05-07

このランキングについて

この指標について。 「国別インターネット利用率の推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード IT.NET.USER.ZS)を本ランキングが整形したものです。値の単位は % です。

このチャートの見どころ。 見どころは首位グループの世代交代だ。1990年代の北欧から2000年代の東アジア、2010年代の湾岸諸国へ——普及の波が地域ごとに時差を持って押し寄せる様子が、バーの入れ替わりとして現れる。

注意点。 「利用率」の定義は調査により幅があり(過去3か月以内の利用など)、自己申告の世帯調査に基づく国も多いため、数ポイント差の順位は誤差の範囲と考えるべきです。利用者の絶対数では中国・インドが最大級である点も見落とさないでください。

データから読み取れる傾向

1997 年の上位はアイスランド 27.50%・バミューダ 24.20%・スウェーデン 23.70%・ノルウェー 20.40%・オーストラリア 16.40% で、北欧と英語圏が占めていた。当時の世界平均は数 % 程度にとどまる。2006 年になるとアイスランド 89.51%・スウェーデン 87.76%・デンマーク 86.65%・オランダ 83.70% と欧州勢が 8 割台に乗り、2010 年代には UAE・カタール・バーレーンといった湾岸産油国も上位に登場する。これらの国に共通するのは「人口規模が比較的小さい (面的なインフラ展開が容易)」「政府主導のデジタル投資」の 2 点だ。

一方、本ランキングは最新年の値が高い順に上位 30 か国を選ぶ設計のため、2024 年に 95.25% に届かない国は収録されない。利用人口が世界最大級の中国・インド、そして日本もこの表には現れない。%(人口比)で並べる指標では、人口規模の小さい国ほど上位に集まりやすい構造がある点も押さえておきたい。

編集部でデータを並べ直して面白かったのは、普及率 1 桁台の 1990 年代と 90 % 台が珍しくなくなった現在とが、わずか 25 年ほどしか離れていないことだ。年スライダーを 1995 年に合わせてから等速再生すると、社会インフラの置き換わる速度が体感できる。

この指標は、右端でほとんど差がなくなった。2024年に値のある27か国は、首位のバーレーン・サウジアラビア・UAEが100.00%、最下位のオマーンでも95.25%。最上位と最下位の差はわずか4.75ポイントである。1990年の差が0.71ポイントだったのは全員がほぼゼロだったからで、2024年の4.75ポイントは全員がほぼ天井に達したからだ。上がりきった指標では、順位に意味がなくなる。

上がり方の速さは地域で違った。1990年の上位はノルウェー0.71%・スイス0.60%・オーストラリア0.58%・スウェーデン0.58%と北欧と英語圏。2001年にはノルウェー64.00%・韓国56.60%・スイス55.10%と、東アジアが割り込んでくる。2013年はアイスランド96.55%・バミューダ95.30%・ノルウェー95.05%。そして2024年の上位はバーレーン・サウジアラビア・UAE・デンマーク・クウェートで、湾岸諸国が並ぶ。25年で首位グループが3回入れ替わった。

順位の入れ替わりも激しい。サウジアラビアは12位から2位、UAEは13位から3位、バーレーンは10位から1位、モナコは15位から6位、リヒテンシュタインは17位から9位、アイスランドは18位から10位へ上がった。逆にスウェーデンは4位から25位、イギリスは7位から26位、オーストラリアは3位から19位、スイスは2位から15位、オランダは5位から17位へ下げている。先行した国が後発に抜かれるという、天井のある指標に特有の展開だ。

30か国の平均は1990年の0.10%から2024年の97.51%へ上がった。34年で社会のインフラがまるごと置き換わったことになる。ただし「利用率」の定義は調査によって幅があり(過去3か月以内の利用など)、自己申告の世帯調査に基づく国も多い。数ポイントの差は誤差の範囲と考えたほうがよく、100%という値も「全員が使っている」ことの厳密な証明ではない。

雑学クイズ

現在のインターネットの原型とされる、1969年に米国で初めて稼働したネットワークは?

ARPANET(アーパネット)。米国防総省の研究機関ARPAが開発し、パケット通信の基礎を築いた。(出典

World Wide Web(WWW)を1989年に考案した人物は?

ティム・バーナーズ=リー。欧州原子核研究機構(CERN)在籍時にハイパーテキストの仕組みを提案した。(出典

国や地域、世代によるインターネットなど情報通信技術へのアクセスの格差を何という?

デジタル・ディバイド(情報格差)。普及率の国際比較は、この格差を測る手がかりになる。(出典

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出典: World Bank「Individuals using the Internet (% of population)」(IT.NET.USER.ZS), CC BY 4.0。