都道府県別年間日照時間の推移(1975年〜2024年)

総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ・基礎データ B 自然環境)」の指標 B4108「日照時間(年間)」から、対象期間1975年〜2024年・47都道府県分の年次推移を収録しています。値の単位は時間(整数)。観測値は各都道府県の代表気象官署のもので、県全域の平均ではありません。

都道府県別年間日照時間の推移(1975年〜)

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Source: 総務省統計局 — 社会・人口統計体系 都道府県データ 基礎データ B 自然環境 (statsDataId: 0000010102, B4108 日照時間(年間)) · Government of Japan Standard Terms of Use 2.0 (CC BY 4.0-compatible) · accessed 2026-06-11

このランキングについて

この指標について。 「都道府県別年間日照時間の推移」は 総務省統計局 (e-Stat) が公開するデータ(e-Stat 統計表 ID 0000010102、指標 B4108)を本ランキングが整形したものです。値の単位は 時間 です。日照時間は、直射日光が一定の強さ(直達日射量 120W/m²)以上で地面を照らした時間の合計を指します。

このチャートの見どころ。 編集部のおすすめは、不動の1位が存在しないこのレースならではの毎年の順位の入れ替わりだ。甲府・高知・宮崎の多照トリオが冷夏や長梅雨の年にそろって沈む様子から、その年の天候まで読み取れる。

注意点。 観測値は各都道府県の代表気象官署(原則として県庁所在市。埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根など例外あり)のもので、県全域の平均ではありません。観測機器の更新や観測点の移転が時系列に影響することがあります。

データから読み取れる傾向

上位の常連は山梨(甲府)・高知・宮崎・静岡など太平洋側の県で、年間 2,000〜2,500 時間前後。一方、下位には秋田・山形・青森・富山など日本海側の県が並び、少ない年は 1,500 時間前後と上位と 1,000 時間近い差がつく。冬の日本では北西からの季節風が日本海で水蒸気を蓄えて雪雲をつくるため、日本海側は曇りや雪の日が続き、山を越えて乾いた風が吹き下りる太平洋側は晴天が続く——この「冬型の気圧配置」がランキングの基本構造を決めている。

このレースの面白さは年ごとの変動の大きさにある。梅雨や台風、冷夏・猛暑の巡り合わせで上位グループ内の順位は毎年のように入れ替わり、半世紀を通じた「不動の1位」が存在しない。日照時間は農業(果樹・施設園芸の適地選び)だけでなく、近年は太陽光発電の適地評価でも参照される実用指標で、甲府盆地や高知平野のような多照地域にメガソーラーや果樹園が集まる現実とも符合する。

この指標は年ごとの振れが極端に大きい。47都道府県の平均は1978年の2,221.30時間が最大、1993年の1,658.76時間が最小で、その差は562時間ある。1993年は記録的な冷夏と長梅雨の年にあたり、同じ年の年平均気温も47都道府県平均で0.52℃下がっている。日照と気温が同じ年に同じ方向へ動くのは当然だが、日照のほうが振れ幅の見え方は大きい。2024年の平均は2,034.60時間で、1975年の2,062.45時間をわずかに下回る。

長期で見ると、地域の明暗が入れ替わっている。増加幅の上位は群馬の+244時間(2,041→2,285)、埼玉+202(2,076→2,278)、佐賀+176、茨城+150。順位でも群馬が28位から2位、埼玉が23位から3位、佐賀が39位から20位、千葉が34位から19位、茨城が18位から6位、神奈川が20位から8位へ上がった。関東平野の観測点がそろって上がっているのが目を引く。

逆に減ったのは日本海側と東北である。山形は2,032時間から1,626時間へ−406時間(0.80倍)で、29位から47位の最下位へ落ちた。新潟は−318(0.84倍)、福島−279、秋田−229。2024年の下位は山形1,626・新潟1,630・青森1,701・富山1,725・沖縄1,758時間で、首位の高知2,309時間とは683時間の差がある。1975年の差が489時間だったので、上下の開きは1.4倍に広がった。

「不動の1位」がいないのもこの指標の特徴だ。1975年は和歌山、1991年は高知、2008年は山梨、2024年は高知が首位で、上位グループのなかで毎年のように入れ替わる。その年の梅雨の長さや台風の進路、冬型の気圧配置の強さが順位を決めるためで、県の気候そのものが変わったわけではない。なお観測点は各県の代表気象官署1地点であり、県内でも山間部と平野部では日照時間が大きく異なる点は押さえておきたい。

雑学クイズ

気象観測でいう「日照時間」とは、どんな時間の合計?

直達日射量が120W/m²以上ある時間の合計。つまり「直射日光が地面を照らしていた時間」で、昼の長さ(可照時間)とは別物。(出典

日本海側の県が冬に日照時間が短くなる主な理由は?

冬の北西季節風が日本海上で水蒸気を取り込み、雪雲となって日本海側に雪や曇天をもたらすため。山脈を越えた太平洋側には乾いた晴天をもたらす。(出典

「日本一の桃とぶどうの産地」としても知られる、日照時間の長さで上位常連の盆地は?

甲府盆地(山梨県)。内陸の盆地で雨雲がかかりにくく日照に恵まれ、果樹栽培と相性がよい。(出典

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出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系」都道府県データ B 自然環境(statsDataId: 0000010102, B4108 日照時間(年間)), 政府標準利用規約 2.0(CC BY 4.0 互換)。