国別ハイテク製品輸出額の推移(2007年〜2024年)

世界銀行 (World Bank) が公開するハイテク製品輸出額データから、対象期間2007年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は十億米ドル(名目、小数点以下2桁)。ハイテク製品は航空宇宙・コンピュータ・エレクトロニクス・医薬品・科学機器・電気機械など研究開発集約度の高い品目を指し、国連の貿易統計 UN Comtrade の品目分類を OECD の技術集約度区分に当てはめて集計したものです。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別ハイテク製品輸出額の推移(2007年〜)

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チャートの操作方法

「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。

Source: World Bank — High-technology exports (current US$) (TX.VAL.TECH.CD) · CC BY 4.0 · accessed 2026-08-16

最新のランキング(2024年)

Latest snapshot (2024)
Rank Name Value (十億ドル)
1 中国 856.76
2 香港 422.35
3 ドイツ 246.64
4 アメリカ合衆国 232.91
5 シンガポール 223.59
6 韓国 216.20
7 マレーシア 134.79
8 ベトナム 132.78
9 アイルランド 117.64
10 フランス 116.59

このランキングについて

この指標について。 「国別ハイテク製品輸出額の推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード TX.VAL.TECH.CD)を本ランキングが整形したものです。ここでいうハイテク製品とは、売上高に対する研究開発費の比率が高い品目群のことで、航空宇宙、コンピュータ・事務機器、エレクトロニクス・通信機器、医薬品、科学機器、電気機械などが該当します。国連の貿易統計 (UN Comtrade) の品目コードを OECD が定めた技術集約度の区分に当てはめて集計したもので、値の単位は名目の十億米ドルです。

このチャートの見どころ。 追いかけてほしいのは日本のバーだ。2007年に1,286億ドルで4位につけていた日本は、2024年には1,024億ドルの11位まで下がる。18年分を通して金額そのものが縮んでいる国は、上位30か国の中でも数えるほどしかない。

注意点。 名目ドル建てのため、物価上昇と為替変動の影響を含んだ数字です。香港は2016年の4.7億ドルから2017年に2,936億ドルへ跳ね上がっていますが、これは実体の急変ではなく、香港で生産された製品だけを数えていた集計が再輸出を含む総輸出へ切り替わったことによる系列の断絶とみられます。香港・シンガポール・オランダのような中継貿易の拠点は、自国で製造していない製品の通過分を多く含む点に注意してください。また世界銀行のデータには台湾が含まれないため、半導体の主要輸出国である台湾はこのランキングに登場しません。

データから読み取れる傾向

中国は2007年の3,436億ドルから2024年の8,568億ドルへ2.5倍に伸び、収録期間の18年間で一度も首位を譲っていない。世界銀行が集計した世界計と比べると、2023年の中国(8,251億ドル)は世界全体(3兆5,754億ドル)の23.1%にあたる。対照的なのが2007年に2位だったアメリカ合衆国で、2,407億ドルから2024年の2,329億ドルへとほぼ横ばいのまま4位に後退した。ただし内訳を見ると一本調子ではなく、金融危機の2009年に1,510億ドルまで落ち、2020年の1,416億ドルを底に2024年まで6割強を戻している。ドイツは1,696億ドルから2,466億ドルへ、韓国は1,072億ドルから2,162億ドルへとそれぞれ着実に積み上げた。

編集部が年次を送りながら目を奪われたのは、東南アジアのバーがせり上がってくる速さだった。ベトナムは2008年の30億ドルから2022年の1,359億ドルへ45倍に膨らみ、マレーシアも2009年の560億ドルから2024年の1,348億ドルへ2.4倍。インドは112億ドル(2009年)から541億ドル(2024年)へ広がった。ヨーロッパで異彩を放つのはアイルランドで、2007年の335億ドルから2021年まで500億ドルに届かなかったのが、2022年に922億ドル、2024年には1,176億ドルへ跳ねて8位に食い込んでいる。そして日本は2011年の1,334億ドルを最後に伸びが止まり、2015年に983億ドルまで沈んだあとは1,000億ドル前後の横ばいが10年続く。増えていないのではなく、周りが増えた分だけ順位が下がった、というのがこのチャートの日本である。

雑学クイズ

「ハイテク製品」の線引きは誰がどのように決めている?

OECD が1997年に公表した技術集約度の分類が基準になっている。売上高に対する研究開発費の比率が高い品目を、国連の標準国際貿易分類 SITC Rev.3 の品目コードで名指しする方式で、航空宇宙、コンピュータ・事務機器、エレクトロニクス・通信、医薬品、科学機器、電気機械などが該当する。(出典

香港の輸出のほとんどを占める「再輸出」とはどんな取引?

自由港である香港が海外から輸入した貨物を、実質的な加工を加えずそのまま第三国へ送り出す取引のこと。香港政府の統計では2024年の域内産品輸出が578億香港ドルだったのに対し、再輸出は4兆4,845億香港ドルにのぼり、輸出全体の約99%を占めた。(出典

人口500万人規模のアイルランドがハイテク輸出の上位に入るのはなぜ?

多国籍製薬企業の欧州生産拠点が集中しており、医薬品が輸出の柱になっているため。アイルランド中央統計局によると、2024年の医薬品・医療関連品の輸出は999億ユーロで前年から29%増え、モノの輸出全体の約45%を占めた。(出典

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出典: World Bank「High-technology exports (current US$)」(TX.VAL.TECH.CD, 原典 UN Comtrade / OECD 技術集約度分類), CC BY 4.0。