国別 一人あたり太陽光+風力発電量の推移(2000年〜2024年)

Our World in Data が公開する太陽光発電量・風力発電量(Energy Institute / Ember 由来)と、世界銀行の総人口データから、Ranking Atlas が「一人あたり太陽光+風力発電量」を独自に算出し、対象期間2000年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。算出式は(太陽光発電量+風力発電量)÷ 総人口 × 10億(単位: kWh/人、整数丸め)。3つの元データがすべて揃う国・年のみを収録し、補間は行っていません。

国別 一人あたり太陽光+風力発電量の推移(2000年〜)

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「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。

Source: Our World in Data(太陽光・風力発電量)× World Bank SP.POP.TOTL(Ranking Atlas 算出) · CC BY 4.0 · accessed 2026-08-10

このランキングについて

この指標について。 「一人あたり太陽光+風力発電量」は、変動性再エネの二本柱である太陽光と風力の発電量を合計し、人口で割った Ranking Atlas の独自算出指標です。総量のランキングでは人口大国が上位を占めますが、人口一人あたりに直すと「その国の暮らしがどれだけ太陽と風の電気で回っているか」が見えます。元データはいずれも公的・準公的統計(OWID 経由の Energy Institute / Ember、世界銀行)で、算出の考え方はデータポリシー・方法論に開示しています。

このチャートの見どころ。 見どころは2024年、四半世紀独走してきたデンマークをスウェーデンが抜く「レース史上初の首位交代」だ。2010年に54kWhだったフィンランドが14年で70倍の3,811kWhへ駆け上がる後発の急伸も、このレースならではの光景と言える。

注意点。 一人あたり値は人口の小さい国ほど高く出やすく、発電した電気を自国で消費しているとは限りません(デンマークやノルウェーは近隣国と電力を融通し合っています)。本指標は太陽光と風力のみの合計で、水力・原子力・地熱は含みません——水力を含めた全体像は再生可能電力割合のランキングで確認できます。人口は年央推計を用いています。

データから読み取れる傾向

2000年、デンマークの一人あたり太陽光+風力発電量は794kWhと、2位以下を桁違いに引き離していた(同年のドイツは114kWh、米国は22kWh)。1970年代の石油危機を機に風力へ舵を切った先行投資の貯金で、デンマークの独走はそこから四半世紀近く続く。それが2024年、スウェーデン(4,221kWh)がついにデンマーク(4,047kWh)を抜き、このレースで初めて首位が入れ替わった。3位フィンランド(3,811kWh)は2010年時点でわずか54kWh——風力を一気に建てた北欧の後発組が、先駆者に追いつくまでの14年間がチャートの主旋律になっている。

編集部がこの指標を算出して確かめたかったのは、総量ランキングの景色がどこまで変わるかだ。太陽光・風力の総量で世界一の中国は、一人あたりでは1,303kWhの24位。米国は2,222kWhで11位、日本は873kWhで上位30か国の圏外に沈む。代わって浮上するのが屋根置き太陽光の普及率が世界屈指のオーストラリア(3,050kWh・5位)や、洋上風力を積み増すオランダ(3,073kWh・4位)だ。「再エネ大国」という言葉が総量の話なのか、暮らしの実感に近い一人あたりの話なのかで、主役はまるで入れ替わる。

雑学クイズ

デンマークが風力発電の先進国になったきっかけは?

1970年代の石油危機。当時エネルギーの大半を輸入石油に頼っていたデンマークは脱石油政策へ転換し、風力タービン産業(後のVestasなど)を育成した。1985年には原子力を導入しない方針を議会が決議している。(出典

太陽光が増えた電力系統で現れる「ダックカーブ」とは?

昼間に太陽光が発電する分だけ他電源への需要が凹み、日没後に急上昇する1日の需要カーブの形。アヒルの輪郭に似ることから名付けられ、蓄電池や揚水発電など調整力の必要性を象徴する概念になっている。(出典

陸上ではなく海の上に風車を建てる「洋上風力」の利点は?

海上は風が強く安定しており、大型タービンを設置しやすいこと。北海周辺(英国・デンマーク・オランダ・ドイツ)が先行し、近年は着床式に加え深い海域向けの浮体式の開発が進む。(出典

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出典: Our World in Data「Solar generation」「Wind generation」(Energy Institute / Ember 由来、CC BY 4.0)および World Bank「Population, total」(SP.POP.TOTL, CC BY 4.0)。算出式 =(太陽光+風力発電量)÷ 総人口 × 10億 kWh/人(Ranking Atlas 算出、算出方法の詳細)。