国別風力発電量の推移(1965年〜2025年)

Our World in Data が公開する風力発電量データから、対象期間1965年〜2025年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位はTWh(小数点以下2桁)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別風力発電量の推移(1965年〜)

Chart ready. Press play to start.

年:
速度:
チャートの操作方法

「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。

Source: Our World in Data — Wind electricity generation · CC BY 4.0 · accessed 2026-05-07

このランキングについて

この指標について。 「国別風力発電量の推移」は Our World in Data(多くは World Bank・国連等の公的統計を再公開した二次データ) が公開するデータ(OWID Grapher slug “wind-generation”)を本ランキングが整形したものです。値の単位は TWh です。

このチャートの見どころ。 編集部のおすすめは2010年前後を境にした主役交代だ。ドイツ・スペインが育てた風力を、中国が10年余りで世界の約4割を占める規模まで引き上げる。山がちな日本の伸びの鈍さも、このレースでは隠しようがなく見えてしまう。

注意点。 風力は風況によって発電量が変わるため、同じ設備容量でも年ごとの発電量は上下します。陸上と洋上の内訳はこの数字には表れず、系統に接続されない小規模設備は集計から漏れる場合があります。

データから読み取れる傾向

風力発電量の首位は中国で、世界全体の約 4 割を占める。次いで米国・ドイツ・インド・スペイン・英国が続く。中国とインドはアジアの巨大需要を満たす形で 2010 年代に急上昇した。欧州勢では、ドイツ・スペイン・デンマーク・英国が早期から育てた洋上風力プロジェクトが現在の主力となっており、特にデンマークは絶対値では中位だが 1 人当たりや電力比では世界トップクラスを維持。

長期トレンドとして、世界全体の風力発電量は 2000 年代後半から指数関数的に拡大している。本ランキングの30か国合計は2010年の337.7TWhから2023年の2,231.8TWhへ、13年で6.6倍に拡大した。日本は山岳地形が多く適地が限定的なため、欧州・米国・中国に比べて伸びが鈍い (世界中位以下) のが本ランキングでも見える。本指標は気候変動対策のシフトを最もダイナミックに示す指標の一つで、太陽光と並んでエネルギー政策の本気度を測るバロメーターとして使われる。

この系列の左端は、ほぼ全部がゼロである。1965年は30か国すべてが0.00TWhで、最初に0を超えるのは1979年のデンマーク(0.01TWh)。次いで1984年に米国、1988年にドイツ、1991年に中国が0.01TWhを記録する。1985年時点の首位はデンマークの0.05TWhで、当時の風力発電は世界全体で数値として表れないほど小さかった。60年で0からここまで来た指標は、ほかにあまり例がない。

30か国の合計は1990年の3.6TWhから2000年30.6、2010年337.7、2020年1,529.6、そして2025年は2,611.5TWh。35年で725倍である。2010年代に入ってからの伸びが特に急で、2020年から2025年の5年間だけで1,081.9TWh増えた。これは2015年時点の世界合計(796.4TWh)を上回る増分にあたる。

中国は2005年にまだ1.95TWhで、ドイツ(27.77TWh)の14分の1だった。それが2025年には1,135.44TWhと、30か国合計の43.5%を1国で占めるまでになった。20年で582倍である。米国も17.81TWhから464.39TWhへ26倍に伸ばした。一方でドイツは27.77から136.03TWhへ4.9倍と、出発点が高かったぶん倍率では見劣りする。先行した国と後発の国で、伸びの形がまったく違う。

デンマークは2025年に19.21TWhで18位。絶対量では中位だが、人口約600万人の国としては桁外れの水準である。日本は12.85TWhで24位、ギリシャ・アイルランド・チリ・南アフリカ・エジプト・オーストリアが下位に並ぶ。なお風力発電量は風況によって年ごとに上下するため、設備が増えても発電量が前年を下回る年がありうる。設備容量の統計とは別物である点は押さえておきたい。

雑学クイズ

風力発電で電気を生み出す装置を何という?

風車(風力タービン)。風の運動エネルギーで羽根を回し、発電機を駆動して電気をつくる。(出典

海の上に風車を設置する風力発電を何という?陸上に比べた利点は?

洋上風力。風が強く安定し、騒音や景観の制約が小さい。欧州を中心に拡大している。(出典

風力発電が盛んで、国内電力の半分前後を風力で賄う年もあることで知られる北欧の国は?

デンマーク。風力タービン産業の先進国でもあり、再エネ政策の象徴的な存在とされる。(出典

あわせて読みたい

出典: Our World in Data「Wind generation」, CC BY 4.0。