国別再生可能電力割合の推移(1990年〜2021年)

世界銀行 (World Bank) が公開する再生可能電力割合データから、対象期間1990年〜2021年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値は総電力出力に占める再生可能エネルギーの割合(%、小数点以下2桁)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別再生可能電力割合の推移(1990年〜)

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「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。

Source: World Bank — Renewable electricity output (% of total electricity output) (EG.ELC.RNEW.ZS) · CC BY 4.0 · accessed 2026-05-07

このランキングについて

この指標について。 「国別再生可能電力割合の推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード EG.ELC.RNEW.ZS)を本ランキングが整形したものです。値の単位は % です。

このチャートの見どころ。 見どころは上位の二つの型の見分け方だ。水力と地形の恩恵で90%超を保つノルウェー・アイスランド・パラグアイはほとんど動かない。動くのはルクセンブルクのバーで、1990年の6.03%から2021年の89.04%へ14.77倍——このレースで「政策で伸ばした」ことがはっきり見える唯一の例と言える。

注意点。 再エネ「割合」は分母の総発電量にも左右されるため、総発電量が減った年には再エネが増えていなくても比率が上がることがあります。比率上位の小国と、絶対量では世界最大級ながら比率は中位の中国とでは、数字の意味がまったく異なる点に注意してください。

データから読み取れる傾向

再生可能電力の割合では、上位の常連はブータン・パラグアイ・アイスランド・レソト・コスタリカ・ノルウェー・コンゴ民主など、地理的に水力発電の比重が高い国々だ。ノルウェーとアイスランドは 90 %超を長期にわたり維持しており、ノルウェーは豊富な水力、アイスランドは水力+地熱の組み合わせという独自構造で達成している。これらは「太陽光・風力で頑張った結果」というよりは、自然地形の恩恵が大きい。

近年注目すべきは、「政策と投資で再エネ比率を伸ばしてきた」国の急上昇だ。この 30 か国のなかではルクセンブルクが典型で、1990 年の 6.03% から 2021 年の 89.04% へ 14.77 倍に伸ばした。ジンバブエも 46.67% から 88.31% へ、ジョージアは 55.21% から 81.37% へ、キルギスは 63.48% から 85.59% へ上げている。なお本ランキングは最新年の値が高い順に上位 30 か国を選ぶ設計のため、2021 年に 80.95% に届かない国は収録されない。デンマークやドイツ、日本・米国・中国といった国がこの表に現れないのはそのためで、再エネに取り組んでいないという意味ではない。

編集部でデータを確認した際に意識したのは、「水力の地形条件で昔から高い国」と「政策で伸ばした国」を区別して見ることだった。ノルウェーのバーがほぼ動かない一方でルクセンブルクが駆け上がっていく対比は、再生するとはっきり分かる。

この表の顔ぶれを見ると、上位30か国の選び方がそのまま結論を左右していることがわかる。2021年に値のある26か国は、最下位のエクアドル80.95%まですべてが80%を超えている。最新年の値が高い順に30か国を選ぶ設計なので、再エネ比率が中位の国は原理的に入らない。ブータン100%、レソト99.79%、コスタリカ99.37%、ノルウェー99.10%という並びは、世界の平均像ではなく上澄みである。

その上位の多くは、努力ではなく地形の産物だ。ブータン・ネパール・パラグアイ・ノルウェー・コンゴ民主共和国はいずれも水力に強く依存し、1990年の時点ですでに99%を超えていた。パラグアイは1990年99.97%、ネパール99.89%、アイスランド99.87%。天井が100%と決まっている指標では、これらの国にはもう伸びしろがない。上げようがない国と、上げる余地のある国が同じ表に並んでいることになる。

その意味で、この30か国のなかで「政策で伸ばした」と言えるのはルクセンブルクである。1990年の6.03%から2021年の89.04%へ14.77倍、+83.01ポイント。30か国で唯一、低いところから駆け上がった国だ。ジンバブエも46.67%から88.31%へ、ジョージアは55.21%から81.37%へ、キルギスは63.48%から85.59%へ上げている。順位でもルクセンブルクは21位から15位、コスタリカは7位から3位へ動いた。

逆に下げた国もある。ネパールは99.89%から83.98%へ15.91ポイント下がって2位から20位、ウルグアイは94.96%から84.35%へ8位から19位、コンゴ民主共和国は99.56%から90.43%へ5位から13位である。電力需要が伸びるなかで火力を足せば、再エネの絶対量が変わらなくても比率は下がる。最上位と最下位の差も1990年の93.94ポイントから2021年の19.05ポイントへ縮んだが、これも上位30か国という選び方の効果が大きい。

雑学クイズ

再生可能エネルギーに分類される代表的な電源を挙げると?

水力・太陽光・風力(ほかに地熱・バイオマスなど)。枯渇せず自然に補充される点が共通する。(出典

太陽光や風力の弱点とされる、発電量が天候や時間帯で変わる性質を何という?

変動性(間欠性)。蓄電池や送電網の整備、需給調整が普及の鍵になる。(出典

再エネ比率が極めて高い国(ノルウェーやブラジルなど)の主力となっている、安定した再生可能電源は?

水力発電。豊富な水資源と地形を生かせる国で、発電の大半を賄える主力電源になっている。(出典

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出典: World Bank「Renewable electricity output (% of total electricity output)」(EG.ELC.RNEW.ZS), CC BY 4.0。