総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ・基礎データ I 健康・医療)」の指標 I1102「平均余命(0歳)(女)」から、対象期間1975年〜2020年・47都道府県分の5年frame推移を収録しています。値の単位は歳(小数点以下2桁)。集計値(全国)は除外しています。
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このランキングについて
この指標について。 「都道府県別女性平均寿命の推移」は 総務省統計局 (e-Stat) が公開するデータ(e-Stat 統計表 ID 0000010109)を本ランキングが整形したものです。値の単位は 歳 です。
このチャートの見どころ。 見どころは長野・島根など「健康長寿県」の粘り強さと、全県が伸び続けるなかで上下の幅が3.10歳(1975年)から1.96歳(2020年)へ縮んでいくことだ。男性版では同じ幅が45年間ほとんど動かないのと対照的である。
注意点。 値は5年ごとの都道府県別生命表から取った0歳時点の平均余命です。中間年の状況は反映されないほか、県単位の平均値のため、同じ県内でも市区町村単位ではさらに大きな差がある場合があります。
データから読み取れる傾向
女性の平均寿命は長らく長野県・島根県・新潟県といった「健康長寿県」が上位を占めてきた。長野は塩分摂取を抑える減塩運動 (1970年代後半〜の県主導施策) と就労継続率の高さ、高齢者の社会参加率の高さがしばしば挙げられる要因だ。沖縄県はかつて全国 1 位の常連だったが、近年は順位を下げており、洋風化した食生活と肥満率の上昇が背景にあるとされる (「26 ショック」と呼ばれた 2000 年前後の順位低下が有名)。
下位グループでは青森・福島・栃木・茨城が継続的に低く、寒冷地の生活習慣 (塩分摂取・喫煙率) と、都市部の生活ストレスがそれぞれ別系統の要因として挙がる。全体としては全 47 都道府県で年次にわたり平均寿命が伸び続けているのが大きな傾向で、しかも上下の差は 1985 年の 3.86 歳をピークに 2015 年には 1.74 歳まで縮み、2020 年も 1.96 歳。男性版で同じ幅が 45 年間ほとんど動かないのとは対照的である。
編集部で通しで再生して最も興味深かったのは沖縄の軌跡で、長期の首位常連から順位を下げていく過程が年次ではっきり追える。順位の入れ替わりが緩やかな指標だからこそ、動いた県には固有の事情があると考えながら見てほしい。
首位の交代はゆっくり、しかし確実に起きた。沖縄は1975年から2005年まで7回連続で全国1位を占めている。1975年78.96歳、1990年84.47歳、2005年86.88歳。ところが2010年に長野へ、2015年からは岡山に首位を譲り、2020年の沖縄は87.88歳で16位である。値そのものは45年で8.92歳延びているのだが、この伸び幅は47都道府県で最も小さい。ほかの県が10歳前後延びるなかで9歳に届かなければ、順位は下がっていく。
入れ替わりで上がったのは滋賀だ。1975年の76.47歳・37位から2020年の88.26歳・2位へ、伸び幅+11.79歳は全国最大である。石川も31位から8位(+11.53歳)、富山は33位から10位(+11.41歳)、大分は28位から9位、徳島は+11.42歳。逆に静岡は5位から31位、山口は12位から32位、愛媛は18位から38位、東京は2位から17位へ下げた。上位も下位も、45年のあいだにかなり入れ替わっている。
男性版と決定的に違うのは、差が縮んでいることである。最上位と最下位の差は1975年の3.10歳から1985年の3.86歳まで一度広がったあと、2000年2.32、2010年1.84、2015年1.74と縮み続け、2020年は1.96歳。男性版が45年間3.5歳前後のまま動かないのとは対照的だ。2020年の女性は最上位の岡山88.29歳から最下位の青森86.33歳まで、47都道府県が2歳の幅に収まっている。
水準そのものの上がり方も大きい。47都道府県の平均は1975年の76.89歳から2020年の87.62歳へ10.73歳延びた。1975年に最も長生きだった沖縄の78.96歳を、2020年には47都道府県すべてが9歳近く上回っている。下位グループは青森86.33、福島86.81、栃木86.89、茨城86.94、岩手87.05だが、この「最下位」の水準は45年前の全国トップより7歳以上高い。
雑学クイズ
平均寿命に対し、介護などを必要とせず自立して暮らせる期間を何という?
健康寿命。平均寿命との差が、支援や介護を要する期間のおおよその長さを示す。(出典)
20世紀に平均寿命が大きく延びた要因の一つは?
乳幼児死亡率の低下。上下水道などの公衆衛生、栄養状態、医療の改善が大きく寄与した。(出典)
都道府県別の平均寿命を示す「都道府県別生命表」は、どんな統計をもとに作られる?
国勢調査による人口と、人口動態統計による死亡数。これらから各年齢の死亡率を求めて算出する。(出典)
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出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系」都道府県データ I 健康・医療(statsDataId: 0000010109, I1102 平均余命(0歳・女)), 政府標準利用規約 2.0(CC BY 4.0 互換)。