国別妊産婦死亡率の推移(1985年〜2023年)

世界銀行 (World Bank) が公開する妊産婦死亡率のモデル推計から、対象期間1985年〜2023年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は出生10万人あたりの妊産婦死亡数。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別妊産婦死亡率の推移(1985年〜)

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「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。

Source: World Bank — Maternal mortality ratio (modeled estimate, per 100,000 live births) (SH.STA.MMRT) · CC BY 4.0 · accessed 2026-08-24

このランキングについて

この指標について。 「国別妊産婦死亡率の推移」は世界銀行が公開する指標 SH.STA.MMRT を整形したものです。妊娠中または妊娠終了後42日未満に、妊娠やその管理に関連して死亡した女性の数を出生10万人あたりで示します。値は各国で比較可能になるよう国連機関が調整したモデル推計です。

このチャートの見どころ。 バーが短くなり順位が下がることが改善を意味する、逆向きのレースです。1985年に3,845だった南スーダンは2023年に692、1,678だったエリトリアは291まで下がり、上位30か国の平均も1,183から437.77へ縮みました。値の減少と順位の入れ替わりを分けて見てください。

注意点。 出生・死亡登録が不完全な国を含むため、実測値を単純に並べた表ではありません。国連機関が人口、出生、調査、登録データを組み合わせて推計した系列で、過去の値も推計方法の更新により改訂されます。また最新年の値が高い30か国だけを残すため、低死亡率の国は表示されません。

データから読み取れる傾向

2023年の上位はナイジェリア993、チャド748、中央アフリカ共和国692、南スーダン692、リベリア628です。首位の993は出生約101件につき妊産婦死亡1件に相当し、30位のコンゴ共和国241でも出生約415件につき1件です。これは最新年の値が高い国を選んだランキングであり、値が一桁から十数程度の低死亡率国は表に現れません。

長期では明確な改善が見えます。収録30か国の平均は1985年の1,183から1990年1,123.87、2000年812.53、2010年683.77、2020年503.57、2023年437.77へ下がりました。38年間の低下率は約63%です。2000年から2023年に限っても平均は約46%下がっており、最も負担の大きい国々にも改善が届いたことが分かります。

絶対値の下げ幅が最大なのは南スーダンで、3,845から692へ3,153減り、1985年の18%まで縮みました。アフガニスタンは2,232から521へ、エリトリアは1,678から291へ、ギニアビサウは1,851から505へ低下しています。エリトリアは順位でも5位から24位、シエラレオネは6位から20位へ下がりました。この表で順位を落とすことは、ほかの高負担国より速く改善したことを意味します。

一方、改善の速度は均一ではありません。ナイジェリアは1,344から993へ26%の低下にとどまり、順位は10位から1位へ上がりました。チャドも1,119から748へ下がりながら14位から2位へ、中央アフリカ共和国は796から692へわずかな低下で22位から3位へ移っています。自国の値が下がっても、周囲がより速く改善すれば順位は悪化するという相対順位の性質がよく表れています。

例外はナウルです。1985年の191から2023年の273へ43%上がり、30位から26位へ移りました。ただし人口と出生数が非常に少ない国では、少数の死亡や推計変更が出生10万人あたりの比率を大きく動かします。中央アフリカ共和国も2000年に1,490、2020年に1,296と大きく振れており、単年の上下より長い傾向を読む必要があります。

上位30か国平均は2019年524.07から2020年503.57へ下がった後、2021年に513へ一時的に上がり、2022年457.03、2023年437.77へ再び低下しました。編集部で年次を送ると、全体として短くなるバーの中に、紛争や保健サービスの中断を抱える国だけが上位へ残っていく様子が見えます。1985年に3,654あった首位と30位の差は2023年に752まで縮みましたが、負担そのものはなお大きいままです。

雑学クイズ

妊産婦死亡の定義に含まれるのは、妊娠終了後いつまでの死亡?

妊娠終了後42日未満。妊娠期間や場所を問わず、妊娠またはその管理に関連・悪化した原因による死亡を含み、事故など偶発的な原因は除く。(出典

妊産婦死亡を2030年までに減らすSDG 3.1の世界目標は?

世界全体の妊産婦死亡率を出生10万人あたり70未満にすること。すべての国で極端に高い水準をなくすことも目指している。(出典

WHOが挙げる妊産婦死亡の主な直接原因は?

大量出血(多くは出産後)、感染症、妊娠高血圧症など。熟練した医療従事者による妊娠前後のケアで多くを予防・治療できる。(出典

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出典: World Bank「Maternal mortality ratio (modeled estimate, per 100,000 live births)」(SH.STA.MMRT), CC BY 4.0。原データは WHO、UNICEF、UNFPA、世界銀行グループ、国連人口部による機関間推計。