国別石油生産量の推移(1900年〜2024年)

Our World in Dataが公開する「国別石油生産量(一次エネルギー換算)」データから、対象期間1900年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。米国・サウジアラビア・ロシアの三国が長らく首位を競っており、シェールオイル革命やOPEC+減産合意の影響が現れます。値はTWh(テラワット時)単位。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別石油生産量の推移(1900年〜)

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Source: Our World in Data — Oil production by country · CC BY 4.0 · accessed 2026-05-11

このランキングについて

本ランキングは、国別の石油生産量(一次エネルギー換算・TWh)を1900年から年次で収録したものです。収録対象は最新年の生産量上位30か国のため、過去に主要産油国だった国でも、現在の生産量が小さい場合はチャートに登場しない点に留意してください。

データから読み取れる傾向

最新年の上位は米国(約1万TWh)・ロシア・サウジアラビアの3強で、カナダ・イラン・イラクが続く。120年あまりの推移で最も劇的なのは米国の軌跡だ。1900年時点から首位だった米国は、20世紀後半に中東勢の台頭と国内生産の頭打ちで一時サウジアラビア・ロシアに抜かれたが、2010年代のシェール革命で生産を急回復させ、再び世界首位へ返り咲いた。一度ピークを過ぎた産油国が首位に戻る例はきわめて珍しい。

もうひとつの見どころは、20世紀半ばに中東勢(サウジアラビア・イラン・クウェート等)が一気に駆け上がる局面だ。油田の発見と開発が国の経済構造そのものを変えていく過程が、バーの伸びとして直接見える。編集部としては、1970年代のオイルショック前後を0.5×で再生し、中東のバーの伸びが世界経済を揺らした時代背景と重ねて見ることをおすすめしたい。

米国の線は125年の系列を通じて特異だ。1900年の99TWhから2024年の9,977TWhへ100.78倍になり、しかも最大値が最新年そのものである。1983年の5,617TWhから一度伸び悩んだのち、近年になって過去最高を更新した形で、シェールオイルの増産が数字に表れている。石油生産の歴史では「掘り尽くして減っていく」国のほうが多いなかで、最古参の産出国が最新年に自己ベストを出しているのは例外的な動き方である。

対照的に、ピークを大きく過ぎた国も多い。ベネズエラは1970年の2,294TWhから2024年の576TWhへ、ピークの25%まで落ちた。1941年には米国に次ぐ2位だった国である。インドネシアは1977年の988TWhから348TWhへ下げ、順位は1900年の2位から2024年の27位。イギリスも1999年の1,594TWhから354TWhで、北海油田の減退がそのまま出ている。インドは3位から23位へ後退した。

ロシアの線が1985年から始まる点にも注意したい。それ以前はソ連としての統計であり、独立した国としてのロシアの値は存在しない。折れ線の左側にロシアがないのは産出がなかったからではなく、その名前の国がなかったためである。ロシアは1985年の6,307TWhから2019年に6,669TWhでピークを打ち、2024年は6,122TWhで2位。サウジアラビアも2016年の6,823TWhが最大で、2024年は5,933TWhである。

1900年時点で値のある国は26か国だが、そのうちサウジアラビア・イラン・イギリス・エクアドル・マレーシアなどは0である。産出が始まる前の年もゼロとして記録されているため、左端では実質的に米国の1国チャートに近い。30か国の平均は1900年の4.08TWhから2024年の1,693.07TWhへ400倍以上になった。桁がここまで違う系列では、対数目盛りで眺めるか、上位数か国だけを選んで比べるほうが変化を追いやすい。

雑学クイズ

産油国が加盟する「OPEC」とは何の略称?

石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting Countries)。1960年にバグダッドで設立され、加盟国の産油政策を調整する。(出典

2010年代に米国の石油生産を急回復させた技術革新は何と呼ばれる?

シェール革命。水圧破砕(フラッキング)と水平掘削の組み合わせで、頁岩(シェール)層からの原油・ガス採掘が商業化された。(出典

原油の取引単位「バレル」のもともとの意味は?

樽。初期の石油輸送に木樽が使われたことに由来し、1バレルは約159リットルにあたる。(出典

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出典: Our World in Data「Oil production by country」, CC BY 4.0。