都道府県別年間降水量の推移(1975年〜2024年)

総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ・基礎データ B 自然環境)」の指標 B4109「降水量(年間)」から、対象期間1975年〜2024年・47都道府県分の年次推移を収録しています。値の単位はmm(整数)。観測値は各都道府県の代表気象官署のもので、県全域の平均ではありません。

都道府県別年間降水量の推移(1975年〜)

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Source: 総務省統計局 — 社会・人口統計体系 都道府県データ 基礎データ B 自然環境 (statsDataId: 0000010102, B4109 降水量(年間)) · Government of Japan Standard Terms of Use 2.0 (CC BY 4.0-compatible) · accessed 2026-06-11

このランキングについて

この指標について。 「都道府県別年間降水量の推移」は 総務省統計局 (e-Stat) が公開するデータ(e-Stat 統計表 ID 0000010102、指標 B4109)を本ランキングが整形したものです。値の単位は mm で、雨だけでなく雪・あられなども水に換算して含みます。

このチャートの見どころ。 編集部のおすすめは「夏に降る県」高知と「冬に降る県」金沢の首位争いを追うことだ。台風の当たり年に高知が3,000mm超で突き抜ける瞬間は、このレース随一の見せ場と言える。

注意点。 観測値は各都道府県の代表気象官署(原則として県庁所在市。埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根など例外あり)のもので、県全域の平均ではありません。同じ県内でも山間部と平野部では降水量が大きく異なります。

データから読み取れる傾向

上位の常連は高知・宮崎・鹿児島・沖縄といった南国勢と、金沢(石川)・富山など北陸勢の二系統に分かれる。前者は梅雨前線と台風がもたらす豪雨、後者は冬の季節風による雪が主因で、「夏に降る県」と「冬に降る県」が同じ土俵で競うのがこのランキングの構造だ。高知は台風の当たり年に年 3,000mm を超えることもあり、瞬間的に他県を突き放す。一方、下位の常連は岡山・香川・長野など瀬戸内・内陸の県で、年 1,000〜1,200mm 程度。中国山地と四国山地に挟まれて湿った気流が届きにくい瀬戸内の少雨は、香川のため池文化を生んだ背景でもある。

年次の入れ替わりは 47 都道府県の気象系ランキングの中でも最も激しい部類で、台風の進路や梅雨の長さ次第で順位が大きく動く。日本全体の年降水量はおおむね 1,700mm 前後と世界平均(約 1,000mm 弱)の倍近く、世界的に見ても多雨国に属する。豪雨災害が頻発する近年は、極端な多雨年が記録を更新する様子も時系列で確認できる。

この指標でいちばん驚くのは、年ごとの振れ幅の大きさである。47都道府県の平均は1993年に1,990.70mmで最大、その翌年の1994年には1,123.28mmで最小になっている。1年で44%も減った計算だ。1993年は記録的な冷夏と長雨の年、1994年は逆に猛暑と渇水の年にあたる。隣り合う2年でこれだけ動く指標では、単年の値から傾向を語ることはできない。

長期では増えている。平均は1975年の1,640mmから2024年の1,912.83mmへ、およそ270mm増えた。ただし途中は1990年1,760、2000年1,553、2010年1,848、2020年1,852と上下しており、直線的な増加ではない。増えたと言い切るには、10年単位で均して見る必要がある指標だ。1975年と2024年を比べて降水量が減った県には、高知(−528mm)・北海道(−312mm)・鳥取(−197mm)・徳島(−179mm)などがある。

最も増えたのは静岡で、1975年の2,202mmから2024年の3,754mmへ1,552mm、1.70倍になった。2024年の3,754mmはこの系列全体でも突出した値で、2位の沖縄3,069mmを大きく引き離して首位に立っている。ただし静岡の直近5年は2,614・2,511・2,967・2,383・3,754mmと年ごとに大きく動いており、2024年だけが飛び抜けている。愛媛も1,165mmから2,053mmへ1.76倍になり、41位から17位へ上がった。

順位の変動は、本サイトの47都道府県ランキングでも屈指の激しさだ。静岡が8位から1位、愛媛が41位から17位、福岡が33位から19位、新潟が28位から16位へ上がる一方、徳島は17位から35位、北海道は29位から45位、鳥取は5位から18位、高知にいたっては1位から8位へ下げた。台風の進路や梅雨前線の位置がその年の順位を決めるため、これは気候の変化というより気象の偶然を映している。なお観測点は各県の代表気象官署1地点で、県全体の平均ではない点も忘れないでほしい。

雑学クイズ

瀬戸内地方(岡山・香川など)の降水量が少ない地形的な理由は?

中国山地と四国山地に挟まれ、夏の南東季節風も冬の北西季節風も山を越える際に水分を落としてしまうため。「晴れの国おかやま」の由来でもある。(出典

少雨の讃岐平野(香川県)で古くから発達した、農業用水を確保する仕組みは?

ため池。香川県には1万を超えるため池があり、空海が改修したと伝わる日本最大級の満濃池が有名。(出典

「日本一雨が多い場所」としてしばしば挙げられる、三重県・奈良県境の多雨地帯は?

大台ヶ原。年降水量4,000〜5,000mmに達する世界有数の多雨地帯で、麓の尾鷲市も多雨都市として知られる。(出典

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出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系」都道府県データ B 自然環境(statsDataId: 0000010102, B4109 降水量(年間)), 政府標準利用規約 2.0(CC BY 4.0 互換)。