総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ・基礎データ I 健康・医療)」の指標 I910803「自殺率(人口10万対)」から、対象期間2009年〜2023年・47都道府県分の年次推移を収録しています。値の単位は人口10万対(小数点以下2桁)。集計値(全国)は除外しています。
※心の悩みを抱えている方へ:いのちの電話(0570-783-556)など、相談窓口があります。一人で悩まずにご利用ください。
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このランキングについて
この指標について。 「都道府県別自殺率の推移」は 総務省統計局 (e-Stat) が公開するデータ(e-Stat 統計表 ID 0000010109)を本ランキングが整形したものです。値の単位は 人/10万人 です。
このチャートの見どころ。 編集部として強調したいのは、2009年から2019年にかけての継続的な低下という全国共通の波だ。地域差は残るものの、対策の整備とともに全体の水準が下がってきた過程を、落ち着いて確認してほしい。
注意点。 自殺統計には住居地ベースと発見地ベースがあり、集計方法によって県の値は異なります。人口規模の小さい県では年ごとの件数変動が率に大きく響くため、単年の順位ではなく数年単位の水準で読むことを推奨します。
データから読み取れる傾向
本系列が始まる 2009 年の上位は秋田 38.1・青森 34.6・岩手 34.4・島根 30.9・高知 30.5 で、東北〜山陰の県が並んでいた。寒冷地特有の日照時間の短さ (冬季うつ)、農業従事者比率の高さに伴う高齢者の社会的孤立、世代的な相談文化の希薄さなどが指摘される。ただし 2023 年の上位は和歌山 21.8・宮崎 21.5・岩手 20.2・福島 20.2・北海道 19.4 で、顔ぶれはかなり入れ替わった。下位は大分 14.6・鳥取 14.3・福井 13.6 である。
本系列は 2009 年からの収録で、1998 年の急上昇や 2003 年のピークは対象期間の外にある。収録範囲では 47 都道府県の平均が 2009 年の 25.37 から 2019 年の 16.21 まで下がり、そこから 2023 年は 17.39 とやや戻している。2006 年制定の自殺対策基本法と各種相談窓口の整備が効果を上げた時期にあたる。コロナ禍 (2020〜) 以降のわずかな反転も、本ランキングの年次変化として見える。
15年間で、この指標は全国的に大きく下がった。47都道府県の平均は2009年の25.37から2019年の16.21まで9.16下がり、2023年は17.39とやや戻している。2009年と2023年を比べて上がった県はひとつもない。下げ幅が最も小さい香川でも−1.60、次いで滋賀−3.40、石川−3.80、和歌山−4.00である。全県が同じ方向へ、しかも大きく動いた15年だった。
下げ幅が最大なのは秋田の−18.70(38.1→19.4、0.51倍)で、青森−16.80(0.51倍)、岩手−14.20(0.59倍)、島根−12.90(0.58倍)が続く。2009年に突出して高かった県ほど大きく下がっており、秋田と青森は半分になった。この4県はいずれも2009年の上位5県に入っていた。高いところから下がったぶん、地域差そのものが縮んでいる。
実際、最上位と最下位の差は2009年の18.50から2023年の8.20へ、半分以下になった。それに伴って順位も大きく入れ替わっている。和歌山は18位から1位、香川は45位から9位、岐阜は33位から10位、石川は38位から19位、滋賀は46位から28位へ「上がった」。ただしこれは値が上がったのではなく、下げ幅が浅かったために相対的に上へ来ただけである。逆に山形は12位から40位、佐賀は15位から42位、鳥取は19位から46位へ下がった。
この指標を読むときは、順位より水準を見てほしい。2023年に最も高い和歌山の21.8は、2009年に最も低かった奈良の19.6より高い。つまり15年前の全国最低より高い県が、いまの最上位である。逆に言えば2009年の水準は現在の物差しでは全県が上位に入るほど高かった。単年の順位ではなく数年単位の水準で読むことが、この指標ではとくに大切になる。
雑学クイズ
自殺率は通常どんな単位で比較される?
人口10万人当たりの自殺者数。地域や年次を公平に比べるための指標。(出典)
日本で2006年に成立し、自殺対策を国・自治体の責務と位置づけた法律は?
自殺対策基本法。これ以降、相談体制の整備などが進み、自殺者数は長期的な減少基調に転じた。(出典)
日本の自殺者数を集計している主な公的統計を2つ挙げると?
警察庁の「自殺統計」と、厚生労働省の「人口動態統計」。集計の基準が少し異なる。(出典)
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こころの健康相談窓口
本ページは公的統計を紹介するものです。死にたいほどつらい気持ちを抱えている方、身近な人のことで悩んでいる方は、ひとりで抱え込まず相談窓口にご連絡ください。厚生労働省「まもろうよ こころ」では、電話・SNSで相談できる窓口を案内しています(よりそいホットライン 0120-279-338、#いのちSOS 0120-061-338 ほか)。
出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系」都道府県データ I 健康・医療(statsDataId: 0000010109, I910803 自殺率), 政府標準利用規約 2.0(CC BY 4.0 互換)。