Our World in Data が公開する1人当たりCO2排出量データから、対象期間1750年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位はトン/人(小数点以下2桁)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。
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チャートの操作方法
「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。
このランキングについて
この指標について。 「国別1人当たりCO2排出量の推移」は Our World in Data(多くは World Bank・国連等の公的統計を再公開した二次データ) が公開するデータ(OWID Grapher slug “co-emissions-per-capita”)を本ランキングが整形したものです。値の単位は トン/人 です。
このチャートの見どころ。 見どころは上位の顔ぶれの意外さだ。総量ランキングの主役である中国・米国ではなく、カタールなど人口の少ない産油・産ガス国が上位を独占する。分母を変えるだけで気候変動の「責任の地図」が一変することを体感できる。
注意点。 1人当たり値は人口の小さい国ほど極端に振れやすく、ガスフレアリングなど採掘段階の排出も、その国の住民の生活水準と関係なく計上されます。国別総量のランキングと必ずセットで読むことを推奨します。
データから読み取れる傾向
絶対値の CO2 排出量 (国別ランキング) では中国が圧倒的 1 位だが、人口で割った 1 人当たり排出量で見ると顔ぶれが大きく変わる。2024 年の上位はカタール (41.27 トン)・クウェート (26.25)・ブルネイ (26.05)・バーレーン (24.27)・トリニダード・トバゴ (22.93) と、産油国・産ガス国が独占する。これらの国は石油・天然ガス採掘段階での燃焼 (フレアリング)、低価格な国内エネルギーでの高消費生活、人口規模の小ささが組み合わさって突出した値となる。
2024 年のオーストラリアは 14.48 トン、米国 14.20、カナダ 13.42、モンゴル 12.86 で、上位の産油国とは 2〜3 倍の開きがある。なお本ランキングは最新年の値が高い順に上位 30 か国を選ぶ設計のため、2024 年に 8.51 トンに届かない国は収録されない。ドイツ・英国・フランス・日本といった先進国がこの表に現れないのはそのためで、排出が少ないことの裏返しでもある。中国は収録されており、長期では上昇基調が続いている。
国別総量ランキングと本ページを行き来して見るのが編集部のおすすめの読み方だ。総量で圧倒的な中国が 1 人当たりでは先進国並みに収まり、総量では目立たない湾岸諸国が突出する — 分母を変えるだけで景色が入れ替わることを確認してほしい。
この系列は1750年から始まるが、左端はほとんど空白である。1750年に値があるのはオーストラリアの0.00だけ、1871年でも6か国しかない。当時の上位は米国2.52トン、オーストラリア0.80、カナダ0.47で、いまの上位40トン超とは桁が2つ違う。産業革命が始まって100年以上たっても、1人あたりの排出はこの程度だったことになる。
1948年の顔ぶれを見ると、産油国の突出はすでに始まっている。首位はバーレーンの39.56トンで、2位トリニダード・トバゴ20.63、3位米国17.94、4位カナダ12.02。この年のバーレーンは、2024年のカタール41.27トンにほぼ匹敵する水準に達していた。一方で同じ年の中国は0.07トン、韓国0.09トン、ルクセンブルク0.17トンである。産油国と非産油国の差は、この時点で500倍以上あった。
2024年の上位はカタール41.27・クウェート26.25・ブルネイ26.05・バーレーン24.27・トリニダード・トバゴ22.93で、いずれも石油や天然ガスの生産国である。採掘段階での燃焼、国内エネルギーの安さ、人口規模の小ささが重なると、1人あたりの値は極端に大きく出る。その下に米国14.20・オーストラリア14.48・カナダ13.42・モンゴル12.86が続くが、上位とは2〜3倍の開きがある。オーストラリアは1750年に唯一の収録国として1位だったのが、2024年は11位である。
30か国の平均は2024年で15.22トン。ちなみにこの平均の最大値は1954年の39.69トンだが、これは当時値のある国が少なく、産油国の極端な値が平均を押し上げていたためだ。収録国数が増えるほど平均は下がる。この種の系列では、平均の推移をそのまま「世界の傾向」と読んではいけない。国別の総量ランキングと必ずセットで見てほしい。
雑学クイズ
総排出量では上位でない国が、1人当たりCO2排出量では上位に来ることがあるのはなぜ?
人口規模の違いによる。総量は人口の多い大国が大きくなるが、1人当たりでは人口の少ない産油国などが高くなりやすい。(出典)
1人当たりCO2排出量が特に高くなりやすい、中東に多い国の経済的特徴は?
石油・天然ガスの産出国(産油国)であること。エネルギー多消費型の経済と少ない人口が、高い1人当たり値につながる。(出典)
排出量と吸収・除去量を均衡させ、温室効果ガス排出を実質ゼロにする状態を何という?
カーボンニュートラル(ネット・ゼロ)。多くの国が21世紀半ばの達成を目標に掲げている。(出典)
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- 国別 CO2 排出量の推移 — 絶対値で見ると上位の顔ぶれが大きく変わる。
- 国別1次エネルギー消費量の推移 — 排出量の源泉となるエネルギー消費。
- 国別再生可能電力割合の推移 — 排出減の手段としての再エネ普及。
出典: Our World in Data「CO₂ emissions per capita」, CC BY 4.0。