国別森林面積割合の推移(1990年〜2023年)

世界銀行 (World Bank) が公開する森林面積割合データから、対象期間1990年〜2023年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は%(小数点以下2桁)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別森林面積割合の推移(1990年〜)

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Source: World Bank — Forest area (% of land area) (AG.LND.FRST.ZS) · CC BY 4.0 · accessed 2026-05-07

このランキングについて

本ランキングは、世界銀行が公開する『国土に占める森林面積の割合(%)』を1990年から年次で収録したものです。最新年の森林率が高い順に上位30か国を対象としています。

データから読み取れる傾向

最新年の上位はスリナム(94.5%)・ミクロネシア連邦・ガボン・パラオ・ソロモン諸島と、南米の熱帯やオセアニアの島嶼国が並ぶ。国土の9割以上が森林という国々で、人口が少なく開発圧力が低い熱帯地域に集中している。下位30位圏にはブラジル(59.0%)が入っており、アマゾンを抱える森林大国でありながら、農地開拓による森林率の低下が進んでいることを示す。

注意したいのは、森林『率』が高い国と森林『面積』が広い国は別物だという点だ。ロシア・ブラジル・カナダは絶対面積では世界最大級だが、国土が広大なため率では上位に来ない。逆に小さな島国は率が高くても森林の絶対量は小さい。編集部としては、この指標は『国土をどれだけ森が覆っているか』であって森林の総量ランキングではないと切り分けて読んでほしい。農地面積割合と並べると、土地を森に残すか農地に変えるかという国ごとの選択が見えてくる。

30か国のうち、森林率をはっきり上げたのはごく少数だ。最大の増加はブータンで、1990年の53.65%から2023年の71.61%へ17.96ポイント上げ、25位から15位へ順位も上げた。ブータンは憲法で国土の最低60%を永久に森林として維持すると定めており、増加の大半は2000年代前半までに達成されている(1990年53.65%→2000年65.48%→2010年70.97%)。フィジーも51.43%から63.50%へ12.07ポイント伸ばした。森林再生の成功例としてよく挙げられるコスタリカは56.94%から60.40%で、1990年代にいったん下げてから2000年代に反転している。

減少側では、1990年に96.23%で世界一だった赤道ギニアが2023年に86.39%へ下がり7位に退いた。リベリアは88.51%から78.14%、ギニアビサウは79.42%から69.51%(9位→17位)で、西アフリカの森林が薄くなっている。ブラジルは70.46%から58.98%へ11.48ポイント下げ、15位から29位まで落ちた。この表の下限に近い位置にいるということは、次の改定で30位圏から外れる可能性があるということでもある。

この30か国の平均は1990年の74.94%から2023年の73.10%へ、1.84ポイントしか下がっていない。ここから「世界の森林はあまり減っていない」と結論するのは誤りだ。この表は最新年の森林率が高い順に選ばれた30か国であり、大きく減った国は選定の段階でふるい落とされる。上位30という切り取り自体が、減少の激しい国を画面の外へ押し出す仕組みになっている。世界全体の森林面積の増減を知りたい場合は、率ではなく面積の総量を扱ったデータを参照してほしい。

なお1990年の時点では30か国のうち26か国分しか値がなく、初期の年ほど欠測がある。折れ線が途中から始まる国は、その年に森林が生まれたわけではなく統計の整備時期の違いである。ラオス(11位→16位)やザンビア(23位→28位)のように、じわじわと順位を下げている国も多い。

雑学クイズ

二酸化炭素を吸収し酸素を生む森林の役割から、地球の何にたとえられる?

地球の肺。特にアマゾン熱帯雨林はそう呼ばれることがある(実際の酸素収支には議論もある)。(出典

森林を伐採後に植林などで回復させる取り組みを何という?

再植林(植林・森林再生)。森林破壊に対し、森林面積を維持・回復させる手段とされる。(出典

二酸化炭素などを吸収して蓄える森林や海などを、英語で何と呼ぶ?

カーボンシンク(炭素吸収源)。森林は代表的な吸収源で、気候変動対策で重視される。(出典

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出典: World Bank「Forest area (% of land area)」(AG.LND.FRST.ZS), CC BY 4.0。