世界銀行 (World Bank) が公開する出生時平均余命データから、対象期間1960年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は歳(年)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。
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チャートの操作方法
「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。
このランキングについて
この指標について。 「国別平均寿命の推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード SP.DYN.LE00.IN)を本ランキングが整形したものです。値の単位は 歳 です。
このチャートの見どころ。 見どころは日本の登り方と、その後だ。1960年に29か国中19位だったのが1990年から2000年にかけて3位まで上がり、2024年は84.04歳で10位。上がるだけの指標ではないことが分かる。右肩上がりが当たり前の指標だからこそ、順位の逆転に各国の歩みが出る。
注意点。 平均寿命は「その年の死亡率が今後も続いた場合の0歳児の平均余命」という仮想値で、将来予測ではありません。紛争や感染症流行の年には瞬間的に大きく下がるほか、小国や古い年代の値には推計が含まれます。
データから読み取れる傾向
1960 年の上位はアイスランド (74.04 歳)・ノルウェー (73.55)・サンマリノ (73.20)・スウェーデン (73.01)・フェロー諸島 (72.11) で、北欧と小国が占めていた。日本はこの時点で 67.70 歳の 19 位。日本が上位の常連になるのは 1980 年代以降で、1990 年と 2000 年には 3 位まで上がっている。ただし 2024 年は 84.04 歳で 10 位。首位はモナコ (86.50)、次いでサンマリノ (85.82)・香港 (85.39)・クウェート (84.58)・スイス (84.41) である。
なお本ランキングは最新年の値が高い順に上位 30 か国を選ぶ設計のため、収録されるのは 2024 年時点で 82 歳を超える国・地域だけである。平均寿命が短い国や、中国・インドのような人口大国は表に現れない。世界全体の傾向を見たい場合は、この 30 か国が「上澄み」であることを踏まえて読む必要がある。
編集部で年次を 1 年ずつ送りながら確認した際、最も手が止まったのは 2020 年前後の停滞だった。平均寿命のような「右肩上がりが当然」に見える指標でも足踏みや逆行が起こることは、グラフを通しで再生すると強く印象に残る。
この表で最も大きく変わったのは、上下の開きである。1960年の最上位アイスランド74.04歳と最下位アラブ首長国連邦50.65歳の差は23.39歳あった。それが2024年には最上位モナコ86.50歳と最下位フィンランド82.34歳の4.16歳まで縮んでいる。ただしこれは世界が均質化したという話ではない。最新年の値が高い順に30か国を選ぶ設計のため、右端では近い水準の国だけが集まるのである。
伸び幅の上位は湾岸諸国だ。アラブ首長国連邦は50.65歳から83.07歳へ32.42歳、クウェートは59.20歳から84.58歳へ25.38歳、カタールは57.77歳から82.52歳へ24.75歳延びた。韓国も53.80歳から83.63歳へ29.83歳、28位から14位である。1960年に最下位グループにいた国々が、いま最上位グループの一角を占めている。クウェートは26位から4位、香港は21位から3位へ上がった。
逆に、伸びが小さかった国は順位を落としている。1960年に首位だったアイスランドは74.04歳から82.81歳へ8.77歳の伸びにとどまり、2024年は26位。ノルウェーは2位から19位、フェロー諸島は5位から20位、フィンランドは16位から30位、オーストラリアは10位から22位、アイルランドは12位から23位である。出発点が高い国ほど伸びしろが小さく、後発国に追いつかれるという構図がはっきり出ている。
日本の軌跡もその文脈で読める。1960年は67.70歳で29か国中19位。それが1980年に4位、1990年と2000年には3位まで上がった。ところが2010年は5位、2020年は3位、そして2024年は84.04歳で10位である。2020年の84.56歳から0.52歳下がっており、値そのものも足踏みしている。「世界一の長寿国」という言い方が、この30か国のなかではもう当てはまらなくなっていることは記録しておきたい。
雑学クイズ
一般に「平均寿命」と呼ばれる数値は、何歳の人の平均余命を指す?
0歳児の平均余命。その年の死亡状況が今後も続くと仮定したとき、0歳児が生きると期待される年数を表す。(出典)
20世紀に世界の平均寿命が大きく延びた最大の要因の一つは?
乳幼児死亡率の低下。上下水道などの公衆衛生、ワクチン、抗生物質の普及が大きく寄与した。(出典)
平均寿命に対し、介護などを必要とせず自立して暮らせる期間を何という?
健康寿命。平均寿命との差が、支援や介護を要する「不健康な期間」のおおよその長さを示す。(出典)
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出典: World Bank「Life expectancy at birth, total (years)」(SP.DYN.LE00.IN), CC BY 4.0。