世界銀行 (World Bank) が公開する都市人口割合データから、対象期間1960年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は%(小数点以下2桁)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。
Chart ready. Press play to start.
チャートの操作方法
「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。
このランキングについて
この指標について。 「国別都市人口割合の推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード SP.URB.TOTL.IN.ZS)を本ランキングが整形したものです。値の単位は % です。
このチャートの見どころ。 編集部のおすすめはガボンのバーだ。1960年の12.60%から2024年の91.86%へ——64年で7.29倍という、この表で最も大きな駆け上がりが一本のバーの伸びとして描かれる。2024年に100.00%ちょうどの国・地域が12ある「同率首位の山」も確かめてほしい。
注意点。 「都市」の定義は国ごとに異なり(人口規模・密度・行政区分など)、日本の約92%と他国の数字は厳密には同じ基準ではありません。都市国家が100%で並ぶのは定義上の必然で、順位よりも水準の変化を読むための指標です。
データから読み取れる傾向
都市人口比率の上位は香港・シンガポール・モナコといった都市国家が 100% で固定的に並ぶ。次いでクウェート・ナウル・サンマリノ。これらは国土面積が小さく、農村部の概念がほぼ存在しないという地理的特性による。日本は約 92% でこの 30 か国のなかでは下位グループにあたる。なお本ランキングは最新年の値が高い順に上位 30 か国を選ぶ設計のため、米国・フランス・ドイツ・中国はいずれも収録されていない。
長期トレンドとして注目すべきは、全世界で都市化が継続していることだ。1960 年の世界平均は約 34% だったが、2007 年に都市人口が農村人口を初めて上回り (50% 突破)、現在は約 57%。本ランキングの 30 か国の平均も 1960 年の 76.05% から 2024 年の 96.49% へ上がっている。ただしこの 30 か国は都市化がすでに進んだ側の集まりで、都市化が遅れている国は収録されていない点に注意したい。本指標は経済発展段階を測る基本指標として国際比較で頻繁に使われる。
この表の順位は、上のほうでほとんど意味をなさない。2024年に100.00%ちょうどの国・地域が12あり、30のうち4割が同率首位である。1960年の時点でも7つが100%だった。ケイマン諸島・ジブラルタル・モナコ・ナウル・シンガポール・シント・マールテン・サン・マルタンの7つは、65年間ずっと100%のまま一度も動いていない。折れ線としては水平な直線が7本重なっている状態で、順位を競う指標として読むには無理がある。
下のほうも同じことが起きつつある。最上位と最下位の差は1960年の87.40ポイントから2024年の8.57ポイントへ、10分の1近くまで縮んだ。2024年はいちばん低いガボンでも91.86%で、30か国すべてが9割を超えている。30か国の平均は1960年の76.05%から2024年の96.49%へ上がった。天井が100%と決まっている指標では、上位が飽和するにつれて差が消えていくのは避けられない。
その天井の下で、最も大きく動いたのがガボンである。1960年の12.60%から1970年32.00%、1980年55.24%、1990年69.28%、2000年79.57%、2010年86.19%、そして2024年91.86%。64年で7.29倍、79.26ポイントの上昇だ。1960年には30か国中で群を抜いて低かった国が、いまは9割を超えている。ヨルダンも42.71%から92.95%へ、プエルトリコは44.31%から94.25%へ、サンマリノは48.90%から97.16%へ上げた。
順位の変動を見ると、上げたのはクウェート(18位→6位)・サンマリノ(26位→14位)・バーレーン(12位→1位)・カタール(22位→13位)、下げたのは北マリアナ諸島(15位→27位)・イスラエル(17位→29位)・キュラソー(19位→30位)・アイスランド(13位→21位)である。ただし2024年の30か国は91.43%から100%までの8.57ポイントに詰まっており、この順位差はごくわずかな値の違いでしかない。「都市」の定義は各国が独自に決めるため、100%という値は多くの場合「その地域の全域が都市と定義されている」ことを意味する。
雑学クイズ
農村から都市へ人口が移り、都市人口の割合が高まっていく現象を何という?
都市化(アーバナイゼーション)。産業化や経済発展に伴って世界各地で進んできた。(出典)
人口1000万人を超える巨大な都市圏を何と呼ぶ?
メガシティ(巨大都市)。東京・デリー・上海などが代表例で、その数は増え続けている。(出典)
国連の推計で、世界の都市人口が農村人口を初めて上回った(過半数を超えた)のはおおよそ何年ごろ?
2007〜2008年ごろ。以降も世界全体の都市人口比率は上昇を続けている。(出典)
あわせて読みたい
- 国別人口の推移 — 都市化が進む国の人口規模。
- 国別1人当たり GDP の推移 — 都市化と経済発展の相関。
出典: World Bank「Urban population (% of total population)」(SP.URB.TOTL.IN.ZS), CC BY 4.0。