総務省統計局「社会・人口統計体系(都道府県データ・基礎データ A 人口・世帯)」の指標 A1306「65歳以上人口割合」から、対象期間2005年〜2024年・47都道府県分の年次推移を収録しています。値の単位は%(小数点以下2桁)。集計値(全国)は除外しています。
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このランキングについて
この指標について。 「都道府県別高齢化率の推移」は 総務省統計局 (e-Stat) が公開するデータ(e-Stat 統計表 ID 0000010101)を本ランキングが整形したものです。値の単位は % です。
このチャートの見どころ。 このレースは順位の入れ替わりより「全員が同じ方向へ動き続けること」自体が主役だ。2005年から再生すると、秋田が39%超へ独走していく一方で、最下位グループとの差がむしろ広がっていく様子が読み取れる。
注意点。 高齢化率は65歳以上人口が総人口に占める割合で、国勢調査年の確定値とその間の推計値が混在します。施設入所や住民票を移さない転居の反映は遅れるため、人口規模の小さい県では実態と数字が多少ずれる場合があります。
データから読み取れる傾向
高齢化率は全 47 都道府県で、本系列が始まる 2005 年以降ほぼ一貫して右肩上がりで推移している。上位は秋田・高知・島根・山口・徳島・岩手など、若年層の県外流出が長く続いてきた地方圏が固定化しており、秋田県は 2020 年代に入って 38 % 超とトップ独走の状態だ。これらの県では大学進学・就職時に若者が東京圏に出る一方、戻る経路が細い構造的な人口流出が長期にわたり続いている。
下位は東京・沖縄・愛知・神奈川が定位置で、流入若年層と高出生率 (沖縄) が高齢化を遅らせている。長く最下位 (=最も若い県) だったのは沖縄だが、2024 年は東京の 22.7% が沖縄の 24.2% を下回り、最下位が入れ替わった。沖縄は近年は他県と同じく高齢化率の上昇カーブに乗っており、絶対値では 20 % 台に達した。県別の格差が長期にわたって縮まらないことから、地方創生・移住促進策が高齢化率という指標で見ると効果を出すには長期間を要することが分かる。
編集部で 20 年分を通したとき最も印象的だったのは、全県が同じ方向に動き続けるなかで、最上位と最下位の差が 11.0 ポイントから 16.8 ポイントへむしろ広がったことだった。順位の固定は退屈に見えて、実は地域の人口構造の硬直さを示す最重要のシグナルだと考えている。
20年間の数字を並べると、この指標の速さがわかる。47都道府県の平均は2005年の21.79%から2024年の31.83%へ、10.04ポイント上がった。5年でおよそ2.5ポイント、20年で10ポイントというペースである。上げ幅が最大なのは青森と奈良の+13.00ポイントで、秋田+12.60、北海道+11.90が続く。青森は22.7%から35.7%へ上がって20位から3位、奈良は19.9%から32.9%で34位から21位、北海道は27位から18位へ動いた。
一方、上げ幅が小さいのは東京の+4.40ポイント(18.3%→22.7%)である。次いで沖縄+8.10、島根+8.10、愛知+8.60。東京だけが突出して緩やかなのは、高齢者が増えていないからではなく、若い世代が全国から流入し続けて分母が膨らんでいるためだ。高齢化率という比率は、分子である高齢者だけでなく分母である総人口でも動く。東京の低さは、他県から若者を引き受けているという意味でもある。
その結果、2024年に最も高齢化率が低いのは東京の22.7%となり、長く最下位だった沖縄の24.2%を下回った。愛知25.8%、神奈川26.0%、滋賀27.3%が続く。首位は秋田で39.5%、5人に2人が65歳以上という水準である。2005年の首位は島根の27.1%だったが、島根はその後8位まで下げた。上位が固定しているように見えて、実際には東北勢が入れ替わりで上がってきている。
いちばん重要なのは、差が縮まっていないことだ。最上位と最下位の差は2005年の11.00ポイントから2024年の16.80ポイントへ、1.5倍に広がった。全県が同じ方向へ動いていても、速さが違えば開きは大きくなる。20年でこれだけ開いたということは、地域ごとに必要な医療・介護の体制がますます違うものになっていくということでもある。
雑学クイズ
「高齢化率」とは何の割合?
総人口に占める65歳以上人口の割合。社会の高齢化の程度を測る最も基本的な指標。(出典)
高齢化率7%・14%・21%で区分される段階のうち、日本が21%を超え「超高齢社会」に入ったのはいつ頃?
2007年頃。7%超を高齢化社会、14%超を高齢社会、21%超を超高齢社会と呼び、日本は世界でも特に速いペースで進んだ。(出典)
高齢化率の上昇をもたらす2つの主な要因は?
平均寿命の延び(長寿化)と、出生率の低下(少子化)。両者が同時に進むと高齢化が加速する。(出典)
あわせて読みたい
- 都道府県別総人口の推移 — 高齢化率の母数となる人口動態。
- 都道府県別出生数の推移 — 高齢化を緩和する側の流れ。
出典: 総務省統計局「社会・人口統計体系」都道府県データ A 人口・世帯(statsDataId: 0000010101, A1306 65歳以上人口割合), 政府標準利用規約 2.0(CC BY 4.0 互換)。