世界銀行 (World Bank) が公開する5歳未満児死亡率データから、対象期間1960年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は出生1,000人あたりの死亡数(5歳の誕生日を迎える前に死亡する子どもの数)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。
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チャートの操作方法
「再生 / 一時停止」で年次アニメーションを開始・停止、年スライダーで任意の年へ移動、速度セレクタ(0.5×/1×/2×)で再生速度を変更できます。各年は上位12件を表示し、収録データは最新年の上位30件です。
このランキングについて
この指標について。 「国別5歳未満児死亡率の推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード SH.DYN.MORT)を本ランキングが整形したものです。値は出生1,000人あたり、5歳の誕生日を迎える前に死亡する子どもの数で、原データは UN IGME(国連機関間グループ)の推計に基づきます。
このチャートの見どころ。 見どころは「最悪の国々の改善」だ。ニジェールは1990年の332から110へ、南スーダンは301から97へ——上位(=最も高い)に居続ける国ですら3分の1になっている。バーが縮むことが朗報である、本サイトでは珍しい逆向きのレースだ。
注意点。 多くの国で出生・死亡の登録が完全でないため、数値は実測ではなく推計値です。乳児死亡率(1歳未満)とは対象範囲が異なります。集計行(地域別・所得階層別)は本ランキングから除外しています。
データから読み取れる傾向
最新年(2024年)で最も高いのはナイジェリア(115.6)、ニジェール(110.7)、ソマリア(101.1)と、サハラ以南アフリカの国々が上位を占める。出生1,000人あたり100前後ということは、およそ10人に1人近くが5歳の誕生日を迎えられない計算になる。地域的な偏りが極めて大きい指標で、本ランキングに収録されていない日本や北欧諸国の 2〜3 前後と比べると数十倍の開きがある。最新年の値が高い順に上位 30 か国を選ぶ設計のため、そうした低い国はこの表には現れない。
ただし通しで再生して見えてくるのは「改善」だ。ニジェールは1990年の332.4から2024年に110.7へ、南スーダンは301.3から96.7へ、リベリアは270から86.4へと、最も高い国々ですら半世紀で3分の1前後にまで下がっている。ワクチン・経口補水療法・清潔な水といった、特効薬ではない安価な公衆衛生策の積み重ねが効いた結果だ。編集部で1960年から年次を送って確認したとき、かつて現在の最悪国を上回る死亡率だった国が次々と改善側へ抜けていく動きは、暗い指標でありながら強い希望を感じさせた。
30か国の平均は1960年の282.15から2024年の72.76へ、4分の1になった。ピークは1963年の283.91で、そこから60年あまり下がり続けている。出生1,000人あたり282という水準は、生まれた子どもの4人に1人以上が5歳を迎えられなかったということだ。それが72.76まで下がった。暗い指標のはずのこのチャートが、実は本サイトで最もはっきりした改善の記録になっている。
下げ幅の上位を見ると、その改善が「最も悪かった国」で起きたことがわかる。シエラレオネは390.0から90.5へ−299.5(0.23倍)、アフガニスタンは350.6から53.0へ−297.6(0.15倍)、ブルキナファソは343.1から74.9へ−268.2(0.22倍)、南スーダンは352.6から96.7へ−255.9である。アフガニスタンは7分の1近くまで下がり、順位も3位から26位へ「落ちた」。この表では順位が下がることが良い知らせになる。
順位を落とした国はほかにもある。ハイチは9位から27位、コートジボワールは6位から18位、トーゴは13位から23位、パキスタンは14位から24位、キリバスは15位から25位。逆に上がったのはチャドの12位から4位だけである。2024年の上位はナイジェリア115.6・ニジェール110.7・ソマリア101.1・チャド97.3・南スーダン96.7で、いずれも1960年時点ではもっと高い国が並んでいた位置だ。
上下の開きも大きく縮んだ。1960年の最上位390.0と最下位153.5の差は236.50だったが、2024年は115.6と48.8で66.80。3分の1以下になっている。なお本系列は1960年に18か国、1981年に27か国、2003年以降30か国と、収録国数が増えている点にも注意したい。左端の順位は18か国のなかのものである。また多くの国で出生と死亡の登録が完全でないため、これらは実測ではなく推計値であることも押さえておきたい。
雑学クイズ
「5歳未満児死亡率」は、何を分母にして数える指標?
その年の出生数1,000人。出生1,000人あたり、5歳の誕生日までに亡くなる子どもの数で表す。乳児死亡率(1歳未満)より広い範囲をカバーする。(出典)
20世紀後半以降、世界の子どもの死亡を大きく減らした要因の代表例は?
ワクチン接種、経口補水療法(下痢症対策)、清潔な水と衛生、栄養改善など。特定の特効薬ではなく、安価な公衆衛生策の積み重ねが効いた。(出典)
子どもの生存に関する国連の持続可能な開発目標(SDGs)の数値目標は?
SDG 3.2。2030年までに5歳未満児死亡率を出生1,000人あたり25以下に減らすことを各国に求めている。(出典)
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出典: World Bank「Mortality rate, under-5 (per 1,000 live births)」(SH.DYN.MORT), CC BY 4.0。原データは UN IGME(国連児童基金ほかの機関間グループ)の推計に基づく。