国別名目GDPの推移(1960年〜2024年)

世界銀行 (World Bank) が公開する名目GDP(米ドル)データから、対象期間1960年〜2024年・上位30か国分の年次推移を収録しています。値の単位は十億ドル(小数点以下2桁)。集計値(地域別・所得階層別)は除外しています。

国別名目GDPの推移(1960年〜)

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Source: World Bank — GDP (current US$) (NY.GDP.MKTP.CD) · CC BY 4.0 · accessed 2026-05-07

このランキングについて

この指標について。 「国別名目GDPの推移」は 世界銀行 (World Bank) が公開するデータ(指標コード NY.GDP.MKTP.CD)を本ランキングが整形したものです。値の単位は 十億ドル です。

このチャートの見どころ。 見どころは1990年代の日本だ。米国に次ぐ2位を保ちながらバーの伸びが止まり、2010年に中国に抜かれる——高度成長の追い上げと長期停滞のすれ違いが、この一点に凝縮されている。

注意点。 為替レートやインフレの影響を含む名目値の場合があるため、異なる年代を直接比較する際は購買力平価 (PPP) ベースの関連指標と併せて確認することを推奨します。 物価水準を補正した比較には、購買力平価ベースの GDP (NY.GDP.MKTP.PP.CD) の方が適しています。

データから読み取れる傾向

名目 GDP は長年米国が圧倒的 1 位を維持しているが、最大の変化は 2010 年の中国による日本の追い抜きと、その後の中国の急上昇だ。1990 年代の日本は米国に次ぐ世界 2 位の経済規模を持っていたが、バブル崩壊後の長期停滞 (失われた 20 年) と人民元安・中国の高度成長が同時に進行し、2010 年に中国 GDP が日本を上回った。以降、中国は米国との差を縮め続けており、2023 年時点で中国 GDP は米国の約 6〜7 割の水準にある。

注意したいのは、名目 GDP は米ドル換算なので為替レートの影響を強く受けること。日本の場合、円安局面 (2012〜現在) では米ドル建ての GDP が縮小して見える効果がある。一方、購買力平価 (PPP) ベースで見ると中国の GDP は既に 2014 年に米国を上回ったとされる (World Bank/IMF 推計)。本ランキングは「名目」を用いているため、国際的な為替交渉力や貿易での「ドル建ての経済規模」を見るのに適している。

編集部のおすすめは、2008〜2012 年を 0.5× で再生することだ。リーマンショックでの各国の沈み方の差と、2010 年の日中逆転が同じ画面の中で続けて起こる。為替の影響を頭に置いて見ると、円高だった当時の日本のバーの長さの「見え方」も違ってくる。

倍率で見ると、この65年の伸びは国によって桁が違う。中国は1960年の59.85十億ドルから2024年の18,743.80十億ドルへ313.18倍、シンガポールは0.70から547.39へ781.99倍、タイは2.76から526.52へ190.77倍、イスラエルは3.07から540.38へ176.02倍である。一方で米国は53.05倍、ドイツ55.37倍、日本84.93倍。出発点の小さかったアジアの国々が、倍率では圧倒的に大きく出る。

順位の動きは意外に少ない。上げたのは韓国(21位→12位)・サウジアラビア(25位→18位)・インド(9位→5位)の3か国だけである。下げたのはスウェーデン(12位→25位)・アルゼンチン(13位→23位)・オーストリア(20位→29位)・タイ(23位→30位)・イスラエル(22位→28位)・オランダ(14位→19位)。名目GDPの序列は、思われているほど流動的ではない。

米国の存在感も数字で押さえておきたい。2024年の28,750.96十億ドルは、この30か国の合計95,451十億ドルの30.1%にあたる。2位の中国18,743.80十億ドルの1.53倍、3位ドイツ4,685.59十億ドルの6.1倍である。1960年の米国は541.99十億ドルで、当時の2位ドイツ84.62十億ドルの6.4倍だった。1位と3位の倍率が65年間ほとんど変わっていないのは興味深い。

日本の位置づけは大きく動いた。1960年の47.42十億ドルから1981年には1,245.22十億ドルで2位に上がり、2003年も4,519.56十億ドルで2位を保っていた。それが2010年に中国に抜かれ、2024年は4,027.60十億ドルで4位。2003年より値そのものが小さくなっている点に注意したい。名目の米ドル建てなので円安がそのまま数字を縮める。この指標で年をまたいで比較するときは、為替の影響を必ず頭に置く必要がある。

雑学クイズ

GDP(国内総生産)が測るのは何?

一定期間に国内で生み出された財・サービスの付加価値の合計。国の経済活動の規模を表す代表的な指標。(出典

「名目GDP」と「実質GDP」の違いは?

名目はその時々の価格で測った値、実質は物価変動(インフレ)の影響を除いた値。成長の実態は実質GDPで見る。(出典

GDPに海外との所得のやり取りを加味し、国民が稼いだ所得を測る指標は?

GNI(国民総所得)。海外からの所得の純受取分だけGDPと異なり、対外投資の多い国で差が出る。(出典

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出典: World Bank「GDP (current US$)」(NY.GDP.MKTP.CD), CC BY 4.0。